マクロを含むブックをアドイン形式で保存することで、アドインとしてExcelに組み込むことが可能になります。
アドインに組み込めばそのExcelで開いたすべてのブックでマクロを使用することができるようになります。
また、アドイン形式で保存したブックをコピーして他のコンピュータで同じマクロを使うこともできるようになります。
ここではマクロを含むブックをアドイン形式で保存してアドインに設定する方法を紹介します。
ブックをアドイン形式で保存する
ここでは例としてVBA入門講座で作成した”Hello,World!”プログラムのマクロを含むブック(ファイル名「HelloWorld」、マクロ名「Hello」)をアドイン形式で保存します。
入門講座についてはこちらを参照ください
プログラミング初心者向けのVBA入門講座第4回目です。
世界一有名なプログラム「Hello,World!」ではじめてのプログラムを体験します。
該当のブックを開き、「ファイル」→「名前を付けて保存」→「参照」を選択しダイアログボックスを表示させます。
ファイルの種類で「Excel アドイン(*.xlam)」を選択すると保存先のフォルダが自動的にAddInsフォルダに変わります。
必要であればファイル名を変更して保存します。(今回の例では同じファイル名「HelloWorld」にしています)
アドインを有効にする
アドインを有効にする方法は次の2通りありますが、どちらの方法でも構いません。
- 「開発」タブから設定する
- ファイルオプションから設定する
「開発」タブから設定する
リボンの「開発」タブはデフォルトでは非表示になっています。マクロを利用するうえでは表示させておいたほうが便利です。
「開発」タブを表示させる方法はこちらを参照してください。
「開発」タブから「Excel アドイン」をクリックします。
「有効なアドイン」のリストのなかにさきほど保存したファイル名(この例では「HelloWorld」)が表示されているので、選択してチェックを入れて「OK」をクリックします。
ファイルオプションから設定する
「ファイル」→「オプション」から「アドイン」を選択します。
管理のところで「Excel アドイン」を選択し「設定」をクリックします。
「有効なアドイン」のリストのなかにさきほど保存したファイル名(この例では「HelloWorld」)が表示されているので、選択してチェックを入れて「OK」をクリックします。
アドインに組み込んだマクロを使用する
アドインに組み込んだマクロはそのExcelからいつでも利用することができます。
「開発」タブ(または「表示」タブ)の「マクロ」をクリックして表示されるダイアログボックスにはマクロ名は表示されませんが、直接マクロ名を入力することでマクロを実行することができます。
同様にフォームコントロールのボタンに登録したり、クイックアクセスツールバーに登録することもできます。また、マクロにショートカットキーが指定されていればショートカットキーから実行することもできます。
マクロを実行するいろいろな方法についてはこちらの記事を参考にしてください。
アドインを無効にする
マクロを有効にしたときに入れたチェックを外すことでアドインを一時的に無効にできます。再度チェックを入れれば有効になります。
この先も使用しないときにはAddInsフォルダからファイルを削除(または他の場所に移動)すれば「Excelアドイン」の「有効なアドイン」リストにも表示されなくなります。
他のコンピュータでアドインを使う
他のコンピュータでアドインを使えるようにするにはアドイン形式で保存したブックを他のコンピュータに移動して設定する必要があります。
他のコンピュータで設定する方法についてはこちらの記事を参照ください。
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